2011年以降針生承一建築研究所ではSHSHと共働で同年3月に起きた東日本大震災の被災地で活動を行ってきた。

岩沼市は津波による壊滅的な被害を受けた地域である。

プロポーサルでは新しいコミュニティーセンターの機能を果たす共同住宅の設計をした。路地や屋外のオープンスペースはそこに住んでいた住民たちと新たに住み始める住民との交流を生むよう計画された。住民にはコミュニティーセンターを新しい環境としてではなく、以前の住み慣れた地域・家のように感じてもらえるよう細心の注意が払われ、実現のため地元の自然素材が利用された。各住戸には快適なオープンキッチン、居間、主寝室、寝室が用意された。縁側は室内から外部へのつながりを生み出している。この提案は東日本大震災とそれに伴う甚大な被害からの再建そして移住計画の一片に過ぎない。コミュニティーセンターの入居者に安らかで平穏な気持ちが訪れるよう願っている。

1 月 2014
カテゴリー: 福祉
SHAA - 岩沼市コミュニティセンタープロポーザル
Shoichi Hariu