仙台市の北部に隣接する県民の森に連なる46.1haの広大な丘陵地に計画された宮城県総合運動公園の中心施設としての宮城スタジアムは、観客収容人数50,000人の規模を有し、国体リハーサル大会、陸上競技日本選手権大会、2001年の宮城国体、および身障者国体、さらに本年2002年の日韓共催W杯サッカー大会等の県域を超えた国レベル、世界レベルの大きなイベントが開催された会場である。

スタジアムは歴史的にみて、その大規模な催しの場としては、内包的かつ閉鎖的な形態が求められてきたが、現代社会の開放的かつ水平的志向の状況の中では部分解としての対応と云える。大規模大会時のハレの場のみではなく、日常的な小イベントや散策等により多くの人々に親しまれるケの場としても外延的に開かれる必要があり、スタジアムの外界と内界、演者と観客と散策者等のなだらかな連続性を志向すべきと考えた。

5 月 2000
カテゴリー: スタジアム
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Shoichi Hariu