築後65年経過した既存建物(木造3階建)の老朽化に伴う修道院の建替工事である。修道院とは、キリスト教の修道士(ブラザー)・修道女(シスター)らが、共同生活を営み宗教的な修行をする場所である。

中庭+歩廊型の配置計画とし、回廊に沿って、各室を計画した。1階には、共有ゾーンとして食堂・講話室・宗務室・ゲストルームを、2階にはプライベートな修道女室ゾーンを配置した。樹木に囲まれた敷地の条件から、各室は緑の風景に連続したバルコニーに開かれている。また、修道女の高齢化に配慮し、1階南東に高齢のシスターのための修道女室(3室)を設けている。聖堂については、地域の信者のミサへの参加を考慮して、回廊からはやや離して、1階エントランスのそばに配置している。聖堂内部は、天井を3次曲面とし、壁の一部を内倒しとする等、音響的な配慮をしている。また、建具全般にアルミサッシではなく、木製サッシを多用することでやわらかな雰囲気をねらっている。

回廊を囲むゾーンはRC壁式構造とし、屋根スラブはRCフラットスラブを鋼管によるピンサポート柱で支えてる。また、聖堂及び食堂・講話室は屋根のみ平面トラスによる鉄骨構造としている。

1 月 2003
カテゴリー: その他
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Shoichi Hariu