海に間近な「まどか荒浜」は3.11東日本大震災の津波被害により全壊した。今回、新しい場所で再出発にあたり、地域との関係を再構築し、利用者が働き易く、コミュニケーションが取り易いフレキシブルな空間構成にしている。メイン動線のギャラリーは幅3.6mを確保「まどかの顔となる多目的空間です。直交する三つの空間はパン工房・デザイン工房等の働く場、食堂、事務室を配置。各所の光庭が奥行きあるプランに採光や通風を確保している。

災害復旧工事では復旧のスピード感と地域産業への貢献という2つのテーマが課せら

れます。構造計画の特徴として屋根架構を垂木構造とし、全体をひとつのシステムで統一。また、内部空間に応じてスパンを3.6mと5.4mの2つに限定し、部材数を減らしています。木材は県内産の杉材を中心に地域産材を使用しています。

また、内装材の和紙は「まどか荒浜」でも取り組んでいた地域に古くから伝わる柳生和紙です。床材のリノリウムは復興支援として海外のメーカーより寄付頂きました。

3 月 2012
カテゴリー: 福祉
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Shoichi Hariu