仙台市西部の住宅地につくられた「2世帯住宅」である。敷地は南側の広い道路に接し、北側が水路に面した台形に近い形状をしている。
家族構成は両親と長男、次男夫婦の5人で、これらの条件をもとに下記の様に空間構成を試みた。
1. 南側に開いた共有の庭を設け、2家族の諸室はこの庭を取り囲むような構成とする。
2. 生活を支持する機能(水廻り等)は北・西側に配置する。
3. 構造計画は、上記の支持機能ゾーンをRC壁式構造として水平力を負担している。そして1200mmピッチの角型鋼管によるピンサポート柱が、RC壁から伸びる無梁スラブの鉛直力を受けている。これにより、南側に面した居室は内外に開かれた空間とする。
4.両親棟(東ウィング)の3階に設けられた共有の多目的ホールは、次男夫婦棟(西ウィング)とはブリッジでつながれ、パーティーやミニコンサート等の様々なアクティビティに対応することができる。
5. 外部仕上げは、支持機能部をコンクリート打放し仕上げとするが、居室部をサッシとガルバリウム鋼板スパンドレルという対照的な構成とする。

8 月 1998
カテゴリー: 住宅
SHAA - 栗生の家SHAA - 栗生の家SHAA - 栗生の家SHAA - 栗生の家
Shoichi Hariu