造成された団地は好まない。郊外で林があって小川のせせらぎが聞こえるような所でゆっくりと住みたい」という意向の下で敷地探しから始まった。1年程かかってやっとおめがねに叶ったロケーションの敷地を見つけ、設計はスタートした。

仙台市北西、権現山麓の渓流に向かって傾斜した250坪の敷地に建てられた、43坪の平屋建ての住まいである。平面構成は南側の渓流とその対岸のビスタを重視し、2.7mの幅と4mの高さのホール(歩廊空間)をそのビスタの軸(南北軸)に設けた。そこに各室が接続し、デッキテラス(オープンスペース)を串状に入りこませた空間構成とした。

ホールは様々なアクティビティの場として、スタジオのように設定した。ホールを挟んだ両側のゾーンはRC壁式構造とし、ホール上部は木構造の屋根架構とし、床は新しい試みとしてまさ土のたたきブロックを床暖房と組み合わせて敷き詰めている。土でできた床は裸足で踏みしめると快適である。

1 月 2004
カテゴリー: 住宅
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Shoichi Hariu