市民と行政そして来朝者にも開かれた「共生の場」として

魚沼市の風土を活かした魅力あるまちの再生をめざし、そのシンボルとして新市庁舎を提案します。市民と行政が一丸となり、まちづくり(ひとづくり、ものづくり、ことづくり)をすすめます。新庁舎を再建のプロセスにおいて、「みんなのまちづくり」を実践する場と考えています。

新庁舎の計画においては、行政側のみではなく、市民も主体的・自主的に参加することで、市民と行政のコミュニケーションや議論が育まれ、共に提案していくことで、新市庁舎完成後も市民が積極的に活用できる場となると考えています。ワークショップなどの協働・コラボレーションのプロセスにより、まちづくりに対する意識が向上し、市の発展につながる新しい共生の拠点となる新庁舎を提案します。

まちのシンボル~多目的広場を中心とした構成

南の丘広場、池や子供広場、西のイベント広場、北の集会所へ至る多目的広場に面して、ゆったりと曲線を描く列柱とガラス面で構成される開放的なファサードがまちの人々を明るくのびやかに出迎えます。西に延びるイベント広場は開放性あるまちの縁側を含めて、祭りやイベントに向けて劇場空間を演出していきます。西の住宅街との際には防風林としての居久根(緑の高い生垣)を設けます。新市庁舎の敷地内とその周辺の境界領域は、軽やかな緑のグリーンウォールにより、やわらかに演出されます。多目的広場は、庁舎閉館後も市民に開放し、夜空に優しく灯りを灯すまちのシンボルとして日常的に、周辺環境に親しみをもたらす空間を提供していきます。

5 月 2016
カテゴリー: 公共建築
SHAA - 魚沼市新庁舎建設プロポーザルSHAA - 魚沼市新庁舎建設プロポーザル
Shoichi Hariu