七ヶ浜町のスポーツ施設の新しい核として計画された。一般的に町民の健康増進のみを目的とするケースが多いが、この施設ではさらに、文化施設としての成果を上げている「七ヶ浜国際村」とリンクさせて、近隣市町村との交流を図ることをもう一つの目的としている。

配置計画は、各ゾーンの機能からなるボリューム、および形態の位置を、海の眺望と既存松林を残しながら決定し、高低差がある複雑な形状の敷地に組み込んだ。これによってこの施設のもつ多様性を表現し、公共施設にありがちな画一性を払拭するよう意図している。また高低差を利用して2つの広場をアンフィシアターでつなぐことで、町役場等の核施設ゾーンとサッカースタジアム等のスポーツゾーンを近道として連結させた。平面計画は、2階の受付を中心にして西側にバーデゾーン、東側にフィットネスフィットネススタジオ、トレーニングルーム、アリーナを同一レベルでつないでいる。
海水を利用したタラソ浴では、ドアを開放することで松林に連続する半外部空間とすることができ、バーデゾーンでは開口部を海側に設けている。また観客席400席のアリーナは楕円形とし、観客席の外側に窓から眺望を楽しめるようランニングコースを設けた。さらに3階のリラックスルームでは屋上ハーブガーデンと海が連続して望めるようにしたり、レストランでも海の眺望が楽しめるので、施設利用者以外でも直接入れるよう計画するなど、立地条件を生かした計画を行った。

3 月 1998
カテゴリー: 公共建築
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Shoichi Hariu