宮城スタジアムは、2021年に宮城県沖を震源とする地震により、東日本大震災を超える被害を受け、調査・改修工事が行われました。

災害復旧工事の基本方針は原状復旧ですが、安全性の確保と向上のため、いくつかの工夫を施しました。

はね出しスタンドの復旧工事では、地盤振動の位相差によるスタンド面内座屈を防ぐため、復旧範囲の両端に平面スリットを新設しました。また、片持ち梁の先端にあるRC梁には鉄骨補強を施し、耐久性を高めました。

さらに、当初の復旧範囲外の片持ち梁で多数の亀裂が確認されたため、追加調査を実施。亀裂補修を行った後、炭素繊維によるせん断補強を施し、スタンド全体の安全性向上に努めました。

このほか、スタジアム全域の構造体および仕上げ材の改修を実施しました。

2 月 2025
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Shoichi Hariu