「きたーら 」

既存の周辺施設との連携・景観に配慮した新たな文化・交流の創造
公共交通機関の利便性が高く、公共公益施設の集積する中心市街地の中心として、鷹巣駅・商店街・市役所等公共機関及び秋田北鷹高校・秋田大学北秋田分校等が周辺施設として連携できる環境に位置しています。その利便性から日常時の活動、日々の暮らしを豊かにする取組みと共に、地域の特徴である自然環境の豊かさや歴史的背景を踏まえた文化・芸能を、地元のみならず広く遠来の客を動員する資源を目指し、情報発信基地としての役割を担う施設とします。

鷹巣駅前通りのふるさと踊りと餅っこまつりや鷹巣中央公園さくらまつり、米代児童公園で開催されている北秋田市きらきらフェスティバル等々「きたら」を核として運営をバックアップする拠点づくりを提案します。日常的には、バス停留所を引き込み、広場に面した庇空間のマーケット等、地元商店街と連携した賑わいのある利用施設を提案します。やわらかな空間構成は、人々をもてなし、活き活きとした町並みを育てていきます。

NPOや市民グループ、高校生や大学生が、様々に活動し、施設運営や商店街活性化に参加するシステムをつくります。設計段階から市民参加を呼び掛け協同していきます。まちを活性化するには自分達が原動力となる意識を育むことがスタートになるでしょう。市民活動、市民ギャラりー、市民ラウンジは、時として大きな空間として利用できるように計画します。また曲線を描いたホワイエ空間は、北側のパブリックスペースに対し、南側の創作スペースを緩衝空間としてつなぎ、明るい日だまりの差し込むようなイメージで空間構成しています。

コラボレーションによる「運動」を起こします
私たちは、地域環境や人々を交流する空間設計する過程を「市民運動」のようなものと考えています。市民の方々とプログラムをつくり、自らが参加し育てる施設と考えます。多角的な視点を取り入れた設計チームの編成により、多種多様なニーズに対応します。参加型の設計を実現するために、計画のプロセスを解りやすく視覚的にプレゼンテーションすることにより市民の方々と新たな空間のイメージの共有を図ります。

みんなのオフィス・スタジオをつくります。
また、市民のオフィス・アトリエとしてこの施設を計画します。そのため、既存の施設や近隣市外からの来訪者をまち全体で受け入れ、相乗効果を発揮する中心的な役割となる動線計画を取り入れます。

市民とともにつくります
社会人のみならず高校生や大学生等多くの立場の人々が興味を持ち、参加したくなるようなクリエイティブな場にし、最終的に施設運営に携わっていける仕組みをつくります。バスの利用者を施設内と融合することで、毎日の生活に文化やイベントの情報を提供することができます。設計段階より、参加者の本気の対話を引き出してていくことで、施設の運営に欠かせない人材へと育てていきます。市民の皆さんが主体となる活動に移行していくるよう、私たち設計チームがサポートしていきます。

8 月 2013
カテゴリー: 福祉
SHAA - 北秋田市生涯学習交流施設プロポーザルSHAA - 北秋田市生涯学習交流施設プロポーザルSHAA - 北秋田市生涯学習交流施設プロポーザル
Shoichi Hariu