川内厚生会館は学生や教職員が利用する食堂、各種ショップ、談話室などから構成されている。2008年、開設から39年の歳月が経った厚生会館は、施設の老朽化と利用者のニーズの変化、とりわけ昼食時に訪れる約3,000人の利用者に対する席数不足が深刻であるといった理由から、キャンパス計画室により策定された川内マスタープランの重要な要素を担う改築計画として進められた。

円弧状に連続する垂木構造
増築棟は中庭を囲みながら全長100mを越える細長い円弧状の形態とし、できるだけ軽やかな雰囲気を持たせ、室内外の境界を柔らかく形成するために木構造を採用した。屋根は片流れ方向に架けた6cm×21cmの垂木により支持し、45cmピッチで最大5m40cmのスパンとしている。この垂木構造を天井表わしとする事で、安心感とリズミカルな緊張感をもたらそうと考えた。

1 月 2010
カテゴリー: 公共建築
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Shoichi Hariu