地形を活かす拠点

現在、屋島は本土と川を挟みほぼ陸続きになっていますが、もともとは直島と同規模の島です。陸続きの利便性と、現地にいくといつの間にか大きな島内迷い込んだように感じる緩やかな勾配の広さが屋島の特徴ともいえます。高松港にも近く市内だけでなく瀬戸内芸術祭に限らず、多くの人々に活用されることが期待できる屋島山上拠点施設は、香川・瀬戸内を結ぶ瀬戸内海に浮かぶ「母艦」のような拠点として、屋島の地形を活かし人と情報が集合離散していく場所を計画します。

海を楽しむ空間

屋島山上拠点施設の敷地からは高松港をはじめ高松市中心部が一望でき、瀬戸内海側では女木島・男木島が眺められます。屋島の北端の遊鶴亭からは、小豆島から高松港まで瀬戸内海を一望できます。敷地南北には2-3階建ての既存建物があるため、高さ制限を考慮しても眺望には恵まれた立地とは言えません。そのため、海を背景に屋島山上拠点施設でのいきいきとした活動行い、またそれを眺望したのしむことができる場を計画します。海の遠景もさることながら、敷地内の近景、周囲の中景を体験できる空間設計を提案します。

5 月 2016
カテゴリー: 公共建築
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Shoichi Hariu